原料となる椨(タブ)は自社管理の森林から採取します。
椨の枝を数センチの大きさに粉砕します。粉砕後、薪窯の熱で乾燥させます。
乾燥したら、巨大な掃除機のような仕組みで配管でつながっている製粉室へ送り出します。全自動ではなく人がかき集めて送り出します。
先ほどの枝葉が製粉室の杵の下に流れてきます。
杵が上下に動いて枝葉を潰していくことで線香の原料となる粉ができます。午前中に材料をセットして、一昼夜かけて製粉します。時々、偏りを均すために人手で材料をかき混ぜます。
出来た線香の原料は篩にかけて袋詰めをします。
続いて、原料の粉から線香を作る工程です。
線香の原料となる粉を水と混ぜてこねます。
30分ほど混ぜ合わせると粘土状になります。
この粘土状の原料を機械に入れて、ところてんの様に押し出します。
押し出された線香を板の上に取り上げます。これは慣れないと形が崩れてしまいますので難しい作業です。
線香を同じ長さになるようにカットします。
後は乾燥させたら完成です。
こうしてようやく線香の完成です。
全ての工程を夫婦二人だけで行っています。
材料採取、製粉、線香成型、乾燥と合わせて7日~10日程度かかります。